![]()
|
身内でさえお祝いしてくれなかった未婚の私の出産
人が一人生まれるのに、誰も祝ってくれない、というのは寂しいものだ。 出産や子育ては、そうでなくとも心細いもの。未婚のシングルマザーなら尚更だろう。
一人で子供を産んで育てるのは容易ではない。 以前よりはましとはいえ、世間のまなざしも、風当たりもまだまだ冷たい。おなかの子の父親や自分の両親に反対され、祝福を受けられないこともあるだろう。
しかし自分を理解してくれる友達や、応援してくれる知り合い誰か一人でも、 『おめでとう』 と言ってくれる人がいたなら、一人ぼっちより何万倍も心強い。もし生まれてきた子供に、 『あなたが生まれる時、お祝いしてくれた人は誰もいなかったのよ』 と言わねばならないとしたら、なんと悲しいことだろう。
しかしたとえ誰一人として祝福する人がいなくとも、世界で一人は確実に、その子の誕生を喜び、命を待ち望んでいる人間がいる。 おなかの子供の母親自身だ。 子供にとって、母親はたった一人。百万人に祝福されても、自分の母親に愛されなかったことで苦しむ人はたくさんいる。赤ん坊にとって母親は、世界で最初に出会う人間。その相手に拒絶されることは、自分の存在を否定されるのに等しい。 たとえ誰に祝われずとも、母親だけは子供の生を寿いでほしい。丸ごと肯定され、無条件に愛された記憶は、どんなものよりも生きる力になるのだから。 |
powered by klack.org, dem gratis Homepage Provider
Verantwortlich für den Inhalt dieser Seite ist ausschließlich
der Autor dieser Homepage. Mail an den Autor